令和5年5月7日、GW最終日の日曜日、東海~近畿はあいにくの土砂降り。荒天とはうらはらに、会場のホテル日航奈良には晴れやかな笑顔が溢れました。

受付でお土産や参加者名簿を受け取り、友人を探します。「学生の頃はニックネームで呼び合っていたので本名がわからない」状態も徐々に解消され、あちこちで再会を喜ぶ声が聞こえます。マスクを外した顔をお互いに見て、一気に30年前にタイムスリップしました。

開会に先立ち、今岡春樹学長からは大学の現状のお話がありました。国立大学法人奈良国立大学機構理事長の榊裕之先生(令和4年度の文化勲章を受章)は愛知県のご出身で、兄の佳之氏とあわせて『愛知県で榊兄弟を知らない人はもぐりだ』とのことです。疋田洋子先生は奈良女愛を熱く語られました。佐保会理事長の野口哲子先生は佐保会の活動について話されました。

美味しいお食事と共に話が弾みます。
あるテーブルでは、寮での思い出話に花が咲き、講義の思い出に話題が移ると専門用語が飛び交い、先ほどまで加齢による物忘れ自慢(!?)をしていたのはどこへやら。夫や子供には絶対に聞かせられない元カレの話(友人達の記憶力が凄まじい)でも盛り上がっていたようです。タブレットを小中高の授業でどのように活用していくか?チャットGPTを企業や大学でどのように利用すべきか?なども話題に上っていました。
他のテーブルを巡って寮やサークルの友人と歓談したり、写真を撮ったりと、時間がいくらあっても足りません。

『思い出アルバム』のコーナーでは4年間に撮影した写真が学科/コース毎に当時の流行歌をBGMにして披露されました。あどけなさの残る入学当初の集合写真、落ち着いた女性になった卒業写真。友人どうしのスナップ写真はバブル全盛期そのもの。当時は平野ノラのような服装の女子大生が沢山いて、これが普通の光景でした。どの写真も友人どうしの距離が近く、濃密な4年間を過ごしたことが伺えます。

司会者(実行委員長/副委員長)

最後に「実行委員の苦労話」のコーナーがありました。実行委員は毎年、各学科から数名ずつ、主に関西在住者で構成されますが、愛知県など遠方から参加される方もいます。平成3年同窓会実行委員会は、2021夏開催を目途に2020春に20数名で発足しました。ちょうど、学校が2ヶ月閉鎖された時期に重なり、県外へ移動して会合などもってのほか。ZOOMで打合せを重ねてネットワークを構築していく中で、横浜、長野、富山などの遠隔地の方も仲間入りし、実行委員33名で初めて対面で打合せをしたのは2年後の昨年5月。実行委員発足から開催まで1年半のスパンでライフプランを立てていたものの、丸3年かかわることになったため、親の介護、子供の受験、今春の統一地方選挙(長野県議の方)など実行委員それぞれの暮らしにも変化があり運営に苦労されました。此の度2回の延期を経て参加者283名の盛会となりましたが、本当に開催出来るのかとても不安だったそうです。H2同窓会は昨年秋、H3が今年のGW、H4が今年秋、H5が今年夏、と同窓会は続きます。恩師の先生方にはひきつづきの出席をお願いしてお開きとなりました。

下の学年からはZOOMによる実行委員会が主流になるため、全国各地から実行委員を募るそうです。