2022年度支部総会・懇親会

7月3日(日)午前11時より名古屋マリオットアソシアホテル アゼリアの間において2022年度佐保会愛知支部総会、講演会および懇親会が行われました。女高師卒から平成31年卒会員まで79名が集いました。前日まですさまじい暑さが続いておりましたが、一転、当日は雨。それも局所的には豪雨で、名鉄は一時運休。そのため途中からJRに乗り換えたり、タクシーをとばしたり、バスに乗ったりと大変な苦労をされて会場まできてくださった会員の皆様があり、はたまたとても行けませんとやむなく断念される方あり、三年ぶりの開催は思いがけない幕開けでした。開会も10分遅らせて始めました。

Ⅰ 総会

以下の議事がすべて承認されました。

2021年度 庶務報告

2021年度 会計報告

2021年度 会計監査報告

2022年度 予算(案)

2022年度 役員・退任者紹介

HPについて

バージョンアップのため、HPを1週間止めて作業がされる旨、お知らせがありました。
作業期間は、2022年8月下旬を予定。また、それにともないHPに載せる奈良女子大学の建物・風景の写真を募集しますとの依頼もありました。

当番紹介

今年度は昭和57年、平成4年、平成14年、平成24年卒の皆様ですが、前年度当番学年の皆様にもお手伝いいただきました。

Ⅱ 講演

「人工知能は天使か悪魔か~人類とAIの近未来」

  人工知能研究者 (株)感性リサーチ取締役

 「妻のトリセツ」ほか著書多数   黒川伊保子氏(S58 理物卒)

ベストセラー「妻のトリセツ」の著者であり、本年6月にも新刊「恋のトリセツ」が出版された、今、大注目の研究者である黒川さんの講演は、2020年に計画されましたが、コロナ感染拡大のため、2020、2021と二年延期を余儀なくされました。それでも嫌な顔一つされず、本年の講演を快くお引き受けくださいました。希望が多数になるのではとの心配もあり、また密集を避けるという意味でも、はがき、メールによる先着順という形で行いました。

講演は期待通り、いや期待以上の魅力に満ちたものでした。AI研究の最先端にいらっしゃる研究者がなぜ、人間の感性に、コミュニケーションの在り方に注目されたのか、という疑問が、解けていくのと同時に、AIが成熟すれば問題解決型のタスクが人類からAIへ移行していくこと、人間に残されるのは共感型タスクであること、そしてそれは女性が得意な分野であること、共感型のリーダーの必要性こそ、女性活躍推進の真の理由であること、など論点がどんどん拡大し、AIと共存する近未来のイメージが、女性の生き生きと生きる姿とともに想像できて、とても刺激的な講演でした。そしてそういう意味での女子大の存在意義に触れられたのも、同窓生として母校をそのようにとらえていらっしゃることを誇らしくもうれしく思いました。講演後の質問にも丁寧にお答えくださり、時間いっぱい楽しんだ講演会になりました。

Ⅲ 懇親会

昭和33年卒 島田裕子様のご発声による乾杯のあと、お料理をいただきながら各テーブルで会話がはずみました。今年度は、お当番の方が奈良の寺の写真を使い、美しい花のテーブルポップを作ってくださり、それもまた会話に花を添えたように思います。講師の黒川さんは、懇親会前後に、希望する方々の写真撮影にも快く応じて下さり、最後まで丁寧な心のこもった対応をしてくださいました。会の終わりは女高師の校歌を、今年度は感染予防のためビデオを流すという形で行いましたが、そこここから小さな声で口ずさむ声も聞こえ、ここでも母校への気持ちを感じたことでした。

来年度は奈良女子大学環境学部教授の鈴木則子氏に講演をしていただく予定です。江戸時代の感染症と生活の歴史について研究をされています。コロナとともに暮らす私たちに学ぶべきことをお話しいただきます。来年度もぜひご出席ください。

来年度の当番は昭和58年、平成5年、平成15年、平成25年卒業の皆様です。よろしくお願いいたします。