平成28年度秋の特別行事

「古川美術館・爲三郎記念館鑑賞&よし川ビレッジでの昼食会」

11月2日(水)天候にも恵まれ、参加者38名により秋の特別行事が開催されました。

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初めに古川美術館を鑑賞しました。開館25周年を記念して初代館長古川爲三郎の珠玉のコレクションより「女性を描く~少女から婦人まで」をテーマに、学芸員さんの詳しく惹きつけられるギャラリートーク(解説)を聴きながら、時間が経つのも忘れてそれぞれの作品に見入りました。女性を描いた絵画には、明治時代以降、上村松園、鏑木清方に代表される日本画、西洋美術の出会いにより鬼頭鍋三郎、東郷青児、藤井勉などの個性豊かな洋画と、女性表現の多様性が感じられました。やはり、女性像は画家にとって永遠のテーマなのでしょうか。

古川美術館鑑賞後、歩いてすぐの爲三郎記念館に移動しました。爲三郎記念館は、古川爲三郎の私邸を爲三郎没後、古川美術館分館として開館されたものです。近くには高層マンションがそびえ立つ都心の中にありながら、この場所だけは時間が止まったかのようでした。

まずは、椎の大木がある日本庭園で数寄屋造りの記念館を背景に集合写真を撮影しました。その庭園の一角に佇む茶室「知足庵」を見学した後、記念館で開催されている瀬戸陶芸協会設立80周年記念展「名工たちの熱き戦い」を鑑賞しました。ここでも学芸員さんの熱心なギャラリートークを聴くことができました。白い良質の粘土から生み出される瀬戸陶芸。造形性に富み、また釉薬により鮮やかに輝くという特性を生かした陶芸家たちの匠の技の作品に感動しました。

爲三郎記念館

正午からは、爲三郎記念館のすぐ東隣にある「よし川ビレッジ  レトワール・ドゥ・ジェアン」でのフランス料理の昼食会に移りました。木立の中に建てられた素敵なレストラン。美味しいお料理をいただきながら、佐保会員の皆さんとの楽しい歓談の時間を過ごしました。よし川ビレッジオーナー、吉川幸枝さんのご挨拶というサプライズもあり、そのエネルギーも一緒にいただいた気がしました。

芸術の秋と食の秋で満たされた、充実した一日となった今年の秋の特別行事でした。